一般歯科医プログラム


T.はじめに
 アメリカ大リーグの大谷翔平選手は2021年にMVPを受賞し、単なる二刀流ではなく、どちらも一流として認められ、日米あるいは世界から賞賛されました。そして、さらに2023年のWBCでも想像を絶する活躍をし、ここでもMVPを獲得しています。
 二刀流については、賛否両論分かれ、さまざま見解、意見が飛び交っていましたが、二刀流をすることによる相乗効果により一層の飛躍、進歩、発展が得られたものと考えられます。最近では、二刀流を否定する人は見当たらず、大谷選手のような二刀流を目指す子供達、選手が増えていると聞きます。
 一般臨床の中で矯正臨床を目指すことは、ある意味、同じ捉え方をすることができるのではないでしょうか。一般臨床の幅を広げるために、あるいは共に一流を目指したいと考えている一般開業医も多いと聞いています。
 大谷選手の二刀流成功の陰には本人の強い意志(目標達成シート)と成し遂げようとする努力があり、また、それをバックアップする環境が整っていたと考えられます。
 本研修会では、矯正臨床に携わりたいとする先生方に質の高い矯正臨床を目指して頂くために2000年に開設致しました。矯正臨床に臨む基本姿勢、矯正臨床に必要なBiologicalな基礎知識、臨床応用に必要な技能、技術の習得を治療戦略、治療戦術から解説し、真の意味での二刀流を目指す先生方への環境づくりの一助になればと考えています。これら一つひとつのハードルは非常に高いと言えます。しかし、地域コミュニティーから認知されるためには、片手間にするのではなく、それ相応の知識と技術が求められ、一つひとつのハードルを越える必要性はご理解頂けると思います。
 講師の略歴、研修会コース概要等もご参照し、是非ご参加を検討して頂ければ幸いです。なお、不明な点、ご質問等は遠慮なく電話でも、メールでもお問い合わせ下さい。
 
U.本コースの対象となる受講者とは
 一般歯科で開業、あるいは矯正専門医として勤務、あるいは矯正専門で開業し、以下の点に関心、興味あるいは疑問、不安あるいは迷いをお持ちの先生方には是非ご参加をご検討頂ければ幸いです。

・日々矯正臨床に興味を持っているが、なかなか携わる機会がなかった
・小児歯科臨床に携わっているが、咬合育成、早期治療、さらには本格矯正治療を深く学びたい
・患者志向型医療(POS)に興味がある、あるいはPOSにパラダイムシフトを望んでいる
・疾患志向型(DOS)の診断、治療計画立案に不安を感じている
・診療内容に理論的根拠、裏付けを持ちたい(骨の科学、成長発育の学問の臨床応用)
・TADs(特にMini-screw)に適した治療戦略、治療戦術(SWA)を考えたい
・患者さんとの情報共有に関心がある(説明用資料、検査診断結果報告書、等の各種資料の作成とその
 提供、保存法)
・機能と形態との関係をBiologicalな側面から考えたい
・子育て等で一時臨床から離れ、新たな思いで復帰を考えている
・ご自身の臨床矯正学の知識、技術、あるいは診療スタイル、マネージメントを見直したい
・漠然と矯正治療の難しさを感じているが、具体的な対応策を見いだせないでいる
・自身の診断、治療計画作成能力、ならびに治療戦略、治療戦術を見直したい
・本格矯正治療までの矯正臨床経験を十分に兼ね備え、かつ二刀流として更なる飛躍を望みたい
 ・二刀流を目指し、矯正臨床をゼロから学びたい
 ・その他

V.主催、場所、連絡先
主催:IDS-GINZA
Total Solutions for Orthodontics

場所:東京都中央区銀座3-5-15(石川ビル4F)臨床歯科矯正学研修会会場
連絡先:Phone;03-3538-3003 E-mail;haruishi@gmail.com

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