その他


*リフレッシュコースについて

1.今後予定されるテーマについて
2.これまでのリフレッシュコースの内容について


1.次回のリフレッシュのテーマと概要

 難症例にどう対応するか
ーPart 2:Three planes of spaceに問題のある症例ー
(その2:特にA-Pを中心に)
 T.コース概要:
 これまで「難症例にどう対応するか」と題し、垂直的な問題とTransverseの問題を取り上げてきました。前回は、Transverse の問題改善、解決に際してのGrowth modificationの可能性について顎顔面の発生学、解剖学、組織学、再生医療学、成長発育や膜性骨、軟骨性骨の外力応答性などから詳説しました。そして、動的治療後10年、20年を経過した症例を通し、具体的な治療戦略、戦術の立案とその実際について触れ、Transverse のGrowth modificationの治療効果、その臨床対応を理論的根拠を基にご説明致しました。
 今回は、A-P(Anterior-Posterior)の問題を2つの局面から考えたいと思います。一つは、前回のGrowth modificationの復習を含め顎顔面骨のA-Pに対する外力応答性から触れたいと思います。もう一つは、骨格的な問題も含め、歯槽性に改善解決を図る場合の治療戦略・治療戦術に触れる予定です。ご関心をお持ち頂けましたらお問合せ下さい。
 
 U.日程・場所
 日程:下記のいずれかをお選び下さい。内容は同じです。
  第1回:2023/07/27(木曜日)
  第2回:2023/07/30(日曜日)
 いずれも10:00から17:30まで
 場所 IDS研修会(石川ビル4F):中央区銀座3-5-15 3538-3003 
                 haruishi@gmail.com
 V.費用
  39,600円(消費税、教材費、食事代を含む)


2.これまでに行なわれたリフレッシュコースは以下の通りです。

第36回:2023/04/20(第34回と同一内容)
第35回:2023/03/02(第34回と同一内容)
第34回:2023/02/23
難症例にどう対応するか
ーPart 2:Three planes of spaceに問題のある症例ー
(その1:特にTransverseを中心に)
 これまで「難症例にどう対応するか」と題し、垂直的な問題の典型である開咬、過蓋咬合を取り上げ、これらの問題は、必ずA-P やTransverseにも影響を与えていることを詳解しました。Transverse の問題の改善、解決は、Three planes of space の中でも第一期(早期治療)、第二期(本格矯正治療)を問わず難しいと言われています。特に、Growth modificationの可能性については、不明なことも多く、書物、論文等にもあまり触れられていないのが現状です。
 今回のリフレッシュでは、Three planes of spaceの中でもTransverseでの問題解決のpriorityが高く、その問題解決をGrowth modificationで行った症例、症例の多くは、第一期治療に引き続き第二期治療に移行し、現在も長期経過観察している症例です。
 内容は、Growth modificationに必要な顎顔面の発生学、解剖学、組織学、再生医療学、成長発育や膜性骨、軟骨性骨の外力応答性などをBiologicalに詳説し、理論的根拠を基に実際に治療した臨床例を通し、具体的な治療戦略、戦術の立案と応用について触れ、Transverse のGrowth modificationの意義、その臨床対応を再確認して頂きました。
第33回:2022/11/03(第32回と同一内容) 
第32回:2022/10/30
Affinity soft の矯正臨床での活用
-基礎編(その2)-
 より質の高い矯正臨床を目指すには、診査、診断、治療戦略、戦術が立てられた後に患者さんへ情報提供と患者さんとの情報共有が必要不可欠です。その実践のためにデジタル情報のIn-put、Out-upに画像ソフトの知識とその応用が求められます。
 そして、治療戦略、治療戦術に沿って自らが治療する治療ゴールを他人に任せて予測をするのではなく自らの責任で、自らの手で予測して下さい。予測は、治療結果との類似性を競う、評価するためのものではありません。また、その正確さを競うものでもありません。臨床経験と先人の報告などを参考にし、術者自身でこのようになるであろう、あるいはこのようになることを目指して治療をしたいと治療の方向性、治療のゴールを明示するものです。患者さんと同じ方向を向いての診療を心掛けるためです。これが、患者さんの治療に対する心配、不安を払拭し、Patient-centered、Patient Firstの実践に繋がります。基礎編(その2)では特に予測画像について触れました。

第31回:2022/09/08(第29回と同一内容) 
第30回:2022/08/21(第29回と同一内容
第29回:2022/08/11
Affinity soft の矯正臨床への応用
― 基礎編 ―
 20世紀後半からのデジタル化のうねりは、社会構造そのものを全く変えてしまいました。この波は、歯科界でも同じで、その影響は、3次元情報の応用へと進化している感は否めません。従来型の診療体系は、コンピュータ産業の進歩、発展により確実に21世紀にふさわしい医療を求め、大きな転換期に来ているのは事実のようです。
しかし、本当に3次元画像が日常の矯正臨床に必要となるのでしょうか?実際の臨床の現場で行われる診療体系に呼応したデジタル化とは何でしょうか?本研修会では、早くからデジタル画像への臨床応用を図る目的でデジタル画像の基礎、デジタルカメラの使用法、PowerPoint、Photoshop、InDesignなどソフトの基礎的な知識とその応用について触れてきました。
 しかしながら、Photoshop、InDesignなどのソフトの汎用性には、越えるべきハードルがやや高いことから積極的には推奨してきませんでした。しかし、2014年にベクターアート&デザイン用ソフトのAffinity Designer、2015年に写真編集&デザイン用ソフトのAffinity Photo、2019年にパブリッシング用ソフトのAffinity Publisherが発売され、Affinity ソフトがアドビーの代替として世界的規模で急速に普及が進んでいます。買い取り、無料更新、無制限なインストールができ、安価なsoftで、そのパフォーマンス非常に高いことが知れれています。
 そこで、本研修会でも積極的に臨床矯正への応用を勧めることとし、今回、Affinity PhotoとPublisherによる矯正臨床に特化したデジタル画像の処理・編集のリフレッシュコース・基礎編を企画しました。

第28回:2022年5月19日(第26回と同一内容)
第27回:2021年11月21日(第26回と同一内容)
第26回:2021年11月18日
難症例にどう対応するか
- PartT(その2):開咬以外の垂直的な問題 ?
 過蓋咬合の成因には、下顎骨の成長量や成長方向、咀嚼筋や口腔周囲筋などの軟組織が関わり無咬合の状態が齎され、その結果、被蓋を深くし、さらにA-P やTransverseにも問題を含み、無咬合の状態が複雑化し、場合よっては垂直的な問題よりも重篤度(priority)が高い場合もあり得ることに触れ、これらの治療戦略、戦術について詳解した。
 過蓋咬合以外には、上顎歯槽突起の過成長によるSmile時の歯肉の露呈(Gummy smile)、下顔面高の増大に伴う面長な顔貌、その他に大臼歯部喪失に伴う咬合崩壊なども患者の関心事としてはしばしば問題となる点で、Gummy smileの歯槽性での対応にはミニスクリュー併用は欠かすことのできない治療戦術であることに触れた。
う蝕等により側方歯群の歯の喪失により対合歯が挺出した咬合崩壊では、多くの例で残根あるいは歯肉に接する無咬合状態で、補綴処置に必要なスペースが欠落している。適正な補綴処置により良好な咬頭嵌合を得るには挺出歯の圧下が必要不可欠で、ミニスクリューの適用なくして十分なスペースの確保は不可能であることを説明し、その治療戦略、戦術について解説した。

第25回:2021年11月11日(第23回と同一内容)
第24回:2021年07月08日(第23回と同一内容)
第23回:2021年05月09日
難症例にどう対応するか
- PartT:開咬 -
 開咬症例は、抱える問題の解決に高度な診断能力(治療戦略立案能力)と診療技術能力(治療戦術立案・実行能力)が求められ、また、動的治療後の後戻り傾向が強く、治療後の安定性を得難いことが知られ、特に、残余成長能を有する若年者では、保定処置中に後戻りし、難症例として捉えられることが多い。
 今回、開咬を有する若年者(13歳女児)の本格矯正治療を成人(現在24歳)になるまでの経過を振り返り、開咬症例の治療戦略、治療戦術を考えてみた。
 治療戦略では、成長発育と口腔機能との関係から開咬の原因から残余成長を有する場合、そうでない場合で分けて考え、POSから適正な治療目標を設定し、それを達成するために最も相応しい手段の選択が求められる。この際、治療目標によってはTADsの適用は避けて通れないと言える。

第22回:2018年09月27日
長期経過症例の意義と問題提起
 症例を長期管理するためには患者とドクターとの信頼関係の構築が求められ、かつ患者の治療結果に対するポジィティブな評価が必要不可欠である。そのためにはPatient-oriented、Patient-centered、Patient Firstに努め、診断、治療計画、予後予測などを文書化、画像化し、かつ基本的な情報は共有し、患者参画型の診療体制が求められる。第21回の3症例、および今回演習した症例は、本格的な問題志向型医療導入する前(2000年11月以前)の症例を取り上げた。診断結果、治療計画等は、口頭での説明はしたものの患者参画型の診療体制を取っていなかったものの現在、長期的な治療経過を追跡できる環境にあるといえる。当時の診療体制からの診療経過、治療結果、現在の診療体制等を垣間見ながら何を学ぶかことができるかを考える。
長期経過観察を通して治療当時の診断、動的治療術式、保定中、保定後の経過などを振り返り、検証し、その結果を日々の臨床にフィードバックすることによってより質の高い矯正臨床を目指すことが出来、患者とドクターとの信頼関係の構築に役立たせることができると考えられる。

第21回:2017年12月20日
 二人称の死、特に親の最期を考える時、Quality of Death(Dying)について母の例から考えました。なお、ここで言う二人称の死とは、連れ合い、親子、兄弟姉妹、恋人を意味します(柳田邦男のサクリファイスより)。そして、QOLの概念を踏まえ、ご自身の矯正臨床に対する考え、思いを新たにして頂くために本院の本格的な問題志向型医療導入以前の症例で、初診から20年、30年経過している症例を見て、その中から「当時の矯正臨床をどのように考えるか」また「どのように当該症例を治療するか」を考察し、そこから現代社会が求めている矯正臨床、さらには医療についても考える機会と致しました。

第20回:2017年12月20日
 誤嚥性肺炎で緊急入院し、6ヶ月の禁食入院生活後に経口摂取できるようなった母親の例から当研修会の根底にある問題志向型医療をもう一度考え直す機会と致しました。矯正治療とは直接関係ありませんが、現在の日本の医療が疾患志向型医療をベースとしている現状を踏まえ、その上で矯正治療の特長、矯正治療の意義などを考えました。

T.研修内容:問題志向型医療を振り返る-6ヶ月の禁食から3食経口摂取ができるまでの軌跡(奇跡)から-

U.研修概要:
1.肺炎入院から退院までの経緯
1)大学病院(東邦大学大森病院)での扱い
2)急性期病院(虎の門病院)での治療
3)リハビリ病院(有隣病院)の実態
4)胃ろう造設のための病院(関東中央病院)
2.再入居後の経過
1)介護施設の介護、介助
2)吸引、痰への対応
3)経管栄養の実態
4)経管栄養から経口摂取への移行
5)食習慣、生活習慣の見直し
3.疾患志向型医療の実態
1)拘束と誓約書
2)検査と投薬
3)治癒と社会復帰
4)医師、看護師、介護士、医療連携室との関係
4.生活の質の維持と尊厳死とは
1)点滴と胃ろう
2)病室と介護施設の居室、自宅との違い
3)見舞い、看病、看護、介護、介助とは
4)医師、看護師、介護士、医療連携室との関係
5.嚥下、咀嚼機能とその訓練法
1)誤嚥とは
2)口腔ケアと誤嚥性肺炎
3)嚥下、咀嚼機能の訓練とその実際

第19回:2016年5月29日
上下顎第一大臼歯の対咬関係は、治療戦略を立てる上で最もPriority(優位性、優先性)の高い問題です。この問題解決にTADsの果たす役割は大きく、TADs(Temporary Anchorage Devices)によるAbsolute anchorage(絶対固定)は、従来難しいとされてきたさまざな問題解決に使用され、その中でもMini-screwが最も汎用性が高いと考えれられます。当日は、上下顎第一大臼歯の対咬関係に問題のある症例を通し、Mini-screw併用治療の治療戦略、治療戦術の詳細について症例を通して考えました。

T.研修内容:より質の高い矯正臨床を目指して-TADsの臨床的意義-
U.研修概要:
1.TADsに必要な基礎知識とは
1)再生医療、置換医療とは
  ・ES細胞、iPS細胞、未分化間葉細胞とは
2)インプラントの定義とは
・オッセオインテグレイションとは
  3)補綴用インプラントと矯正用インプラントの違い
・矯正用インプラントとは適正な言葉か
4)TADsの中でも、なぜMini-screwか
・Mini-screwの物理的特性と生着のメカニズム
・Mini-screwの臨床応用時のトラブルとその対応

2.Mini-screw併用治療の治療戦略と治療戦術の実際
   1)Mini-screw併用治療率
   2)治療戦略の立案と治療戦術の展開
  ・APへの応用
    大臼歯U級症例や欠損部への歯の移動などについて
  ・Vertical への応用
    開咬症例、挺出歯の圧下などについて、
  ・Transverse への応用
    すれ違い咬合、上下正中線の改善などについて

第18回:2015年12月10日
上下顎第一大臼歯の3次元的なI級関係が最も重要な要素の一つと考えられ、この関係をI級にするための治療戦略にOrthopedicなPhase I 治療、Mini-screw併用治療、さらに外科的矯正治療などを挙げることができますが、当日は、Phase I 治療に広く用いられるようになった機能的顎矯正装置について、垂直関係、Transverseへの対応を中心にその臨床的意義、装置の使用方法を日々の臨床に即した形で解説いたしました。

T.研修内容:より質の高い矯正臨床を目指して-Three planes of spaceにおける機
       能的顎矯正装置の臨床的意義-

U.研修概要:
1.Phase I 治療(早期治療)とは
1)Phase I 治療の意義
2)機能的顎矯正装置のBilogicalな根拠

2.上下顎第一大臼歯のT級の優位性とは

3.機能的顎矯正治療法の治療戦略と治療戦術
1)どこまで改善が可能か
(1)Three planes of spaceにおける改善度
(2)適用年齢
(3)使用期間
(4)その他
2)臨床応用上の留意点
(1)製作上
(2)装着使用時
(3)使用中止の時期
(4)保定装置として

4.症例供覧(演習を含め):
5.総括および質疑応答

第17回:2015年9月17日
比較対照モデルである理想咬合(正常咬合)をどのように捉えるかが問題志向型医療を実践していく上で重要です。理想咬合(正常咬合)の具備条件には、機能的、形態的、審美的ないろいろな要素が含まれますが、その中でも上下顎第一大臼歯のI級関係が最も重要な要素の一つと考えられます。この上下顎第一大臼歯関係をI級にするための治療手段に機能的顎矯正装置やMini-screwが挙げられ、これらが矯正治療の概念を大きく変えることになっています。
当日は、これらの装置の使用方法を日々の臨床に即し形で解説を致しました。

T.研修内容:より質の高い矯正臨床を実践していく上での治療戦略と治療戦術について
-機能的顎矯正装置とMini-screwの使用上の留意点-

U.研修概要
1.講義内容
(1)機能的顎矯正装置
1)どこまで改善が可能か
・Three Planes of spaceにおける改善度
・年齢
・使用期間
・その他
2)臨床応用上の留意点
  ・技工所への発注まで
  ・装着時、チェック時
  ・再製の場合
  ・使用中止の時期
  ・その他
(2)Mini-screw
1)Mini-screw挿入の基本手技の確認
2)Mini-screw脱落時の対応
3)症例を通してのMini-screwの実際

第16回:2014年10月2日
  診断の際、Mini-screw併用のオプションがある場合には、必ずそのオプションもを含
 めて治療案を提示しているが、最近では、ほとんどの患者がMini-screw併用の治療を望
 まれている現状を踏まえ、現在のMini-screw併用による矯正治療の現実を垣間見てもら
 い、そこから今後のMini-screw併用の矯正治療への留意点、展望について解説した。
  T.研修内容:Mini-screwの積極的な臨床応用について
  U.研修概要
   1.講義実習内容
    (1)講義
      1)全体患者数の中のMini-screw併用患者の比率
      2)本格矯正治療患者の中のMini-screw併用患者の比率
      3)総Mini-screw数の部位別数
      4)部位別の脱落率
      5)Mini-screwよって変わる矯正臨床の適用領域
      6)Mini-screw適用時の患者説明の要点について

    (2)Mini-screwの治療戦術と治療戦略
      1)Mini-screw挿入時の臨床上の手技的な留意点
      2)Mini-screwへの矯正力付加法
        Three Planes of space(AP、Vertical、Transverse)の問題解決に応じ
       た矯正力付加の実際について
    (3)総括および質疑応答

第15回:2013年9月5日、9月19日、10月3日、10月17日
  第14回と同様の内容にて実施致しました。

第14回:2013年5月9日、5月23日、6月6日、6月20日
  矯正治療の治療術式が大きく変わっている中で、特にTADs(Temporary Anchorage
 Devices)と言われている手法は、従来難しいとされてきたさまざな問題の解決に有用な
 方法として注目されています。中でもMini-screwは、正式に矯正用歯科材料として厚労
 省から認可され、TADsの臨床応用は、これからの矯正治療にとって避けて通ることので
 きない治療戦略、治療戦術と言えます。この企画は、このMini-screwを応用することに
 よって治療戦略がどのように変わるのか、そして基本的な治療戦術がどのようなものな
 のかをMini-screw挿入実習を含めながら考えました。実施した講義、実習内容は以下の
 通りです。

  T.研修内容:
   1.講義内容
    (1)TADs応用までの治療戦略、治療戦術について
      1)歯の移動と固定について
      2)加強固定とは
    (2)TADs応用に伴なって変わる治療戦略、治療戦術について
      1)補綴用インプラントと矯正用インプラントの違い
      2)抜歯、非抜歯の選定基準
      3)スライディングメカニクスとTADsの役割
    (3)TADsの種類と臨床応用
       1)プレート
       2)補綴用フィクスチャーの応用
       3)Mini-screw
    (4)Mini-screw の臨床応用法
       1)Mini-screwの物理的特性と生着のメカニズム
       2)Mini-screwの挿入、撤去時の留意点
         ・挿入部位の選定
         ・挿入の実際
         ・挿入後、撤去時の注意
       3)Mini-screwへの矯正力の付加の実際
         ・パワーチェーン単独とPower Arm併用の違い、使い分け
         ・クローズドコイルスプリング
         ・ワイヤースプリング
         ・Attachment、Auxiliary の応用
         ・その他
    (5)TADsの臨床応用例

   2.実習内容
     Mini-screw挿入実習は、器具機材をメーカーから各自一セットずつ借用し、骨
    の硬さに近似したタイポドント上で行い、さらに実際の口腔内にてデモを行った。
    (1)Mini-screw器具の構成要因
    (2)Mini-screw挿入術式
    (3)Mini-screwへの矯正力付加方法
    (4)Mini-screw撤去法
    (5)その他

第13回:2012年3月22日
ビジネスの世界では、目的、目標、戦略、戦術などの言葉がよく使われます。これらの言葉の意味、使用方法を考えた後、矯正治療の治療目的、治療目標、治療戦略、治療戦術を約2年半に渡って行ってきた本研修会コースの症例資料を通して考えてみました。また、患者さんにもご参加頂き、患者さん側の矯正治療前、矯正治療後の思い、感想、意見などを聞き、実際の矯正治療の意義、面白み、難しさをご参加して頂いた先生方と患者さんとで話し合ってみました。

第12回:2011年12月11日
 久しぶりのリフレッシュコースの開催となりました。テーマは2つ。一つは、JOPの連載記事を読むと題して、JOPの24回の連載記事から診断編の10回分を取り上げ、問題志向型診断・医療を見直しました。なお、残り14回分は別の機会に譲ることと致しました。
 もう一つは、厳しい社会情勢の中で我々は、どのように考え、何をすべきなのか、意見交換をする機会と致しました。東日本大地震での被災者の身元確認のために尽力された先生の報告やスティブ ジョブズ氏のスタンフォード大学での演説を聴き、日々の生活や生き方等について参加して頂いた先生方と熱く語り合うことができました。

第11回:2010年11月7日、12月5日
 情報過多時代を迎え、適正な情報入手の難しい状況となっていることを踏まえ、誇大広告に惑わされないようにするにはどうするか?また、限られた装置で何ができるのか?と題して本研修会では、あまり取り上げてこなかった限局矯正治療(Minor Tooth Movementの概念)について装置の製作法、臨床応用する際の留意点について考えました。

第10回:2009年12月3日
 Functinal appliance についての正しい知識と臨床応用について、なぜ、過去の機能的顎矯正治療法の理論的根拠が難解なのか、また、アメリカや日本での普及が遅れた理由などを考えながら実施致しました。

第9回:2009年10月22日、11月05日、11月19日
 デジタル画像の復習について3回の連続コースを補講として実施致しました。内容は、デジタルカメラの仕組みと撮影方法、Photoshopによるレタッチ、PowerPointによるプレゼンテイション等でした。

第8回:2008年3月13日〜
 この企画は、本研修会を受講して頂いた先生方を対象とし、実際の患者さんを通して診断、動的治療、保定までの一連の診療行為を3年かけて実施してきたものです。2008年3月からスタートし、2010年8月1日にすべての動的治療に関する講義、実習を終了し、現在、保定処置について観察し、半年に1回の講義となっています。

第7回:2007年8月1日、2日:軽井沢、夏の課外リフレッシュコース(至心庵にて)
 「矯正治療の目的は正常咬合の獲得か」と題して、正常咬合の概念を見直し、矯正治療のゴールについて考えて見ました。

第6回:2006年11月23日、2006年12月07日、2007年1月11日、2007年3月1日
 パソコンの基礎について4回の連続コースを実施。内容は、パソコンの仕組み、アプリケイションソフト、デジタルカメラの仕組みと撮影方法、Photoshopによるレタッチ、PowerPointによるプレゼンテイション、パソコン通信、インターネット、等でした。

第5回:2006年4月13日
T.Lindhe 臨床歯周病学とインプラント(臨床編)の第31章の矯正治療と歯周治療の
  訳を通して矯正治療を考える

第4回:2005年3月3日
T.デジタル一眼レフカメラの歯科臨床での応用
U.Photoshopによる画像のレタッチについて

第3回の補講:2004年7月22日
T.何故、成長期の小児のTransverseの問題を放置することはできないのか?
U.非対称性成長を惹起するメカニズムについて
V.デジタルに関するあれこれ

第3回:2004年5月30日
T.Transverseの治療戦略を考える
U.日常臨床に役立つヒント

第2回:2003年9月28日
T.本格的矯正治療症例を失敗しないための環境とは?
U.DTP入門について

第1回:2003年5月08日
T.デジタルカメラの撮影から画像処理まで
U.ブラケットポジショニングの基本的な考え方
V.トランスバース(左右非対称症例)の問題について

その他